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October 04, 2004

外国へ出かけて来ると、本当に日本という国は素晴らしいところにある国だなと思います。
それは季節のうつろいが、見事にその様子を見せてくれると云う事です。

この国では季節の変わり目には、必ず雨が関係して来ます。
梅雨、秋雨、春雨と、それぞれの季節から季節へと変わる様を、この雨が呼んでいるかの気配さえあります。
いのちを芽吹く春雨と春爛漫、その生命の力を後押しするかのような梅雨が過ぎ、そしてあらゆる生命が一斉に存在感を叫ぶ夏が来ます。
命がその命としての宿命が、いつかは閉じる事になるその生命そのものにあるとしたら、秋の雨はやはり終わって行くものの哀愁を帯びている。
もしも、命に限りがないとしたら、人間には哲学は生まれなかったかもしれませんね。

雨だれの音も年とつた   山頭火

かつて、人生に悩み、道を失ったように思えた時、1人ひたすら西へ走る汽車に乗った事があります。
ただ客車の窓にもたれ、外の雨を見ていたのは、静かに自分を考えたかったから。
寝ては起き、起きては寝て、堅い汽車の座席を幾度も乗り換えて、着いたところは豊後の国のとある駅。
雨に煙る八重の山々の姿だけは、今でも決して忘れない。

あれから幾星霜、いろいろな事があっても、私はまだ生きている。

まつすぐな道でさみしい
すべつてころんで山がひつそり
  山頭火

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