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October 20, 2004

前世の記憶

その昔、小さい頃から旅が好きで、そして無線が好きで、ほんのちょっと冒険が好きな少年は、遠い外国にあこがれてはいても、現状をうち破るところまでは出来ませんでした。
鉄道職員の息子として生まれて、海外留学といえば公費留学のみの時代に、夢とはまさにこの事だった。
叶わぬ夢...後押ししてくれる人なんている訳もなく....
もちろん、文部省派遣のメンバーになれる筈もなく、その後、そんな夢も忘れて、そして長い時間が過ぎて行った。

小学校の卒業文集に、21世紀を想像した事を書いたけど、本当は想像すら出来なかったんだ。
どう転んだって、42才の自分の姿なんて、12才の子供に思い描ける訳がない。
でも、今はその年齢すら通り越してしまった。

今、私、漠然と思っていた未来とは、大きくかけ離れた人生を送っているけれど、ひとつ実現出来た事があるとすれば、それは外国に自由に(とりあえず)出かけられるようになった事だ。
無線機を担ぎ、ある時は国際チームの一員として、ある時は1人異国の夜更けた空港で眠れぬ乗り継ぎ便を待つ。
そんな旅が出来るようになったんだ。

その昔、想像も出来なかった21世紀に、確かに今、自分がここに立っていても、遠い旅先で不思議に思い出すのは故郷の事、家族の事ばかり。
楽しい気分で旅立ったはずなのに、ホームシックとは異なる気持ちが胸を熱くする。
そう、ホームシックではないのです。
しいて云うなれば、遠い記憶の更にその先....血の中の記憶かもしれない。

<旅愁>

更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとりなやむ
恋しやふるさと なつかし父母
夢路にたどるは 故郷(さと)の家路
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとりなやむ

窓うつ嵐に 夢もやぶれ
遥けき彼方に こころ迷う
恋しやふるさと なつかし父母
思いに浮かぶは 杜(もり)のこずえ
窓うつ嵐に 夢もやぶれ
遥けき彼方に こころ迷う

旅は止められないだろう。
今の仕事をしているのも、小さな旅の連続だから、かもしれないね。
西行の様に、この世を終われたら、どんなに幸せだろう....まるで前世の記憶の様に。

ねがはくば 花の下にて 春死なむ 
そのきさらぎの もち月のころ

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